2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

踊ろうよ 夜に火をつけて

君に逢いに行く時 僕はいつも思っている もしも、僕が手品師で 上手に夜に火をつけられたら 君はとうもろこしの馬に乗って 僕の汽笛を止めてくれるだろう 夜は少し年老いた コイツを着替えて もう一度君に逢いに行こう 君が毛布の中からはみ出してきて 目の…

頭の中には

君を想うとき 頭の中に散らかっているのは どれも君の履き古した靴 胸のドアにかかっているのは 雨で縮んだニットの帽子 どれも、これもみんな君のクローゼットからやって来た ボクの頭の中には君がいる 4044

たった二行のラブレター

池の畔にある古時計には針がない 数字だけが水に飛び込んで 魚みたいに泳ぎ始める 岩のうえでは 蛙が 自分より大きな欠伸をしている 白い雲がヨットになって さかさまに浮かんでいる 僕は 糸の付いていない棒っきれで うとうとしながら夢を釣る 「あの日君に…