たった二行のラブレター
池の畔にある古時計には針がない
数字だけが水に飛び込んで
魚みたいに泳ぎ始める
岩のうえでは
蛙が 自分より大きな欠伸をしている
白い雲がヨットになって
さかさまに浮かんでいる
僕は
糸の付いていない棒っきれで
うとうとしながら夢を釣る
「あの日君に会ってから
君が好きだということを知りました。」
夢の中での一日は
僕の たった二行の ラブレター
4017
池の畔にある古時計には針がない
数字だけが水に飛び込んで
魚みたいに泳ぎ始める
岩のうえでは
蛙が 自分より大きな欠伸をしている
白い雲がヨットになって
さかさまに浮かんでいる
僕は
糸の付いていない棒っきれで
うとうとしながら夢を釣る
「あの日君に会ってから
君が好きだということを知りました。」
夢の中での一日は
僕の たった二行の ラブレター
4017