飲みほして

片手でコーヒーカップを握った僕は

もう片手で君の手を握った

僕と君との挨拶

コーヒーカップが太陽のように西に沈む頃

君はテーブルの上でナプキンを折りながら

明日までの距離を測っている

僕はバスタブみたいに寛いだまま

君の黒い瞳に映る日の暮れを見つめていた

ココに居るのは

夜空の星を棲処とする君と僕










2507